過信とは全くもってやっかりなものである.
ちゃんと落とし穴は用意されている.
そんなことは十分に承知しているのだが、この過信というものが顔を出すとストーンと用意されている落とし穴に落ちてしまう.
それもいとも簡単に.
落ちてから、わかっていたんだが...と青ざめる.
冷汗が頭から顔そして全身から吹き出る.
内蔵が凍るようにひんやりとしてくる.
頭が痺れる.
もちろん激しい吐き気に襲われる.
ほんの数秒でこのようになる.
何度も経験したことだ.
何度もなんども.
情けないがこれがいまの自分の力量.
悔やんだところで後の祭りなので落とし穴から這い上がらなくてはならない.
それもすぐに.
頭を抱えている時間などどこにもない.
穴から這い出たら、過信や驕りはどこかに消えている.
深呼吸をして冷静に一歩を踏み出し、そして、初心に戻り、目的に向かって前に進む.
いつ終わりがきてもいいように前に進まなくてはならない.