とってもすきな風景なんです.
澁澤龍彦と矢川澄子(最初の奥さんですね)が、鎌倉の由比ヶ浜でコイコイ(花札)をやっている風景です.
既に、澁澤も矢川もこの世にはいないです.
このころの、澁澤と矢川は、貧乏でお金はまったくなく、当てのない原稿料期待して高価な書籍を海外から取り寄せたり(もちろん借金ですね..)しながら、書きたいことだけを原稿用紙にゆっくりと言葉を綴っていたようです.
しかも、年老いた澁澤の母親と一緒に鎌倉のボロアパートで暮らして、執筆していたんです.
そのアパートもとうの昔になくなってしまいましたが、とても急な階段だったらしく、よく、酔った澁澤に矢川が蹴落とされていたとか...ひどいですね...;^_^)
澁澤龍彦の文章には一字たりとも無駄や腐った言葉は死ぬまで書かなかったと自他共に認めています.(ただし、カッパノベルズから生活のために書いた「快楽主義の哲学」という本は滅茶苦茶ですが...(笑)何でも、澁澤の原稿の殆どをカッパノベルズの編集者が万人受けするように校正してしまったとか...)
たぶん、この時期が、澁澤にとって一番自由で彼のミクロコスモスの中で遊んでいたんでしょうね.
外に出始めたのは、晩年なので、それまでは、書斎とこの写真の由比ヶ浜くらいが澁澤の城だったような気がします.
この写真を観るたびに、何故か、まったりと、気持ちよくなってしまうんです.
#kaeruさんと、この写真を観るたびに、「一度、やってみよう♪」と笑っています(^_^.)
場所は、やっぱり、同じ由比ヶ浜がいいけれど、昔とは違ってきれいじゃないので、ここは、思い切って、ニース辺りの海岸で、真っ白なシーツの上に座布団を敷いて、というのがいいかも;^_^)
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